2010年07月04日 (日) | 編集 |


●警視庁・特命係(翌日)

ラスカル警部「証拠をみつけてやるミャ~。」
●同(数日後・午後)

刑事A(声)「警部、殺された小林社長について調べてみたら、意外なことがわかりました。」
ラスカル警部「意外なことミャ~?」
刑事A(声)「はい。小林社長には息子がいたんですが、肺がんに侵されていたそうで、4年前に自殺しています。」
刑事B(声)「自殺した場所が、中島公園なんです。」
ラスカル警部「本当ミャ~?」
刑事A(声)「散弾銃の方は、どうですか警部?」
ラスカル警部「面白いことがわかったミャ~。」
●同(夜)

ラスカル警部「・・・・・・・・・。これに賭けてみるミャ~・・・。」

ラスカル警部「特命係のラスカル警部だミャ~。先日はお世話になりましたミャ~。実はあなたにお願いしたいことがあるんだミャ~・・・。」
●横浜(数日後)

ラスカル警部(声)「真凧林さん、何度もすいませんミャ~。」
真凧林「あなたもしつこいですな。」
ラスカル警部(声)「今日はあなたのアリバイを裏付ける、有利な情報があるんだミャ~。」
真凧林「ほう、それはそれは。一緒にいらしたこの方が、私のアリバイを証明してくれるんですか?」
ラスカル警部(声)「どうですミャ~?」
男「いや~似てるような気はしますけど、断言は出来ないです。」

真凧林「なんだ頼りないな。これでどうやって私のアリバイを証明するんですか?」
ラスカル警部「・・・・・・。」
男「あっ!思い出しました。この人です!この人ですよ!」
真凧林「いきなり何なんです?」
男「機内でもそうやって、何度も眼鏡を拭いていたのを覚えています。」
真凧林「えっ!?機内?あなたはいったい誰なんですか?」
ラスカル警部「真凧林さん、あなたが乗ったANA4781便で、隣の座席13Cに座っていた方ですミャ~!搭乗者名簿を調べて、わざわざ来てもらったんだミャ~。」
真凧林「本当ですか?・・・でもそれを思い出してくれて良かった。」
ラスカル警部「初めて会った時も、あなたは眼鏡を拭いたミャ~。」
真凧林「何度も眼鏡を拭くのは、私の癖なんでね。」
ラスカル警部「あなたはこの人を、覚えているミャ~?」
真凧林「う~ん・・・機内でチラッと見た時に、俳優の渡辺徹に似てるなぁと思いましたが、言われてみればこの方だ。」
ラスカル警部「真凧林さん、間違いないミャ~?」
真凧林「間違いない。」

男(声)「私は北海道警察の佐藤です。失礼しました。」
真凧林「なんだと!!私はANA4781便に乗ったんだ。いい加減にしろ!」
ラスカル警部「どんな飛行機だったミャ~?」
真凧林「刑事さん!ANA全日空と言ったら、白と青の飛行機でしょ。何を言ってるんだ!」
ラスカル警部「真凧林さん!ANA4781便は、エアドゥ81便との共同運航便で、機材と乗務員はエアドゥなんだミャ~!エアドゥの機材は色がまったく違うんだミャ~!!」
真凧林「・・・・・・。だ、だからと言って、私が人を殺したことになるのか!汚い手を使った上に、状況証拠だけで犯人にされてたまるか!」
■ゲスト:マダコリンさん、助監督ゆうらいさん
明日につづく




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