2011年11月12日 (土) | 編集 |


メロン「ぱぁぱ、まってまって、ぴくぴく。」
パパ(声)「ゆっくり歩いて散歩しよう。」
メロン「どこいく?」
パパ(声)「パパが小さい時によく遊んだ、山と神社に行ってみる?」

パパ(声)「この花はネ・・・。」
近所のおばさん(声)「さざんか!綺麗でしょ?」
パパ(声)「お久しぶりです。オバさん元気~?」
近所のおばさん(声)「まだ生きてるよ。どこに行くの?」
パパ(声)「山と八幡様。三十年ぶり位だから、どうなっているか見てくるの。」

メロン「このおうち、みかん、なってるなってる~。ふしぎふしぎ~。」
パパ(声)「そうか・・・。こんな風景は昔よりずいぶん減ったからな~。観光農園だけじゃないんだよメロンちゃん。」

パパ(声)「この階段を登ると、パパがよく遊んでいたお山のてっぺんだよ。でも狭いんだ。」
メロン「ん・・・?」
パパ(声)「昔はもっと広く感じたんだけどな・・・。半分くらい草と木が占めてるし。」


メロン「このみち、せまいせまい、ぴくぴく。」
パパ(声)「ここ狭いけど、知る人ぞ知る近道なんだよ。その途中にカブトムシとクワガタが採れる、秘密の場所があったんだよ。」
メロン「ぱぁぱ、カブトムシたんとクワガタたん、とったった?」
パパ(声)「となりに住んでいたお兄さんが、たまに連れて行ってくれたんだけど、虫は嫌いだからあんまり行きたくなかったんだ。小学三年までままごとをしてたんだよ。そっちの方が楽しかったね~。」
メロン「みかん、なってる、ぴくぴく?」
パパ(声)「みかんもあったような気がするけど、イチジクの方が強烈に記憶に残ってるよ。」
メロン「ん・・・?」
パパ(声)「イチジクを採って食べたら、気持ち悪くなって・・・。それ以来食べられないにゃ~ん。」
メロン「そっかそっか、かなしいかなしい。」
パパ(声)「思い出しただけで気持ち悪くなってきたよ。そろそろ神社に行こうか?」


パパ(声)「八幡様に着いたよ。」
メロン「ここで、なにして、あちょんだ、ぱぁぱ?」
パパ(声)「ここでドロジュン(*1)をやったり、缶蹴りをして遊んだよ。」
メロン「ドロジュン?なにそれ?」
(*1)ドロジュン・・・鬼ごっこの一種で、泥棒と巡査の略。ケイドロやドロケイと呼ぶ地域もあるそうです。

メロン「ぱぁぱ。」
パパ(声)「缶蹴りでそこによく隠れたよ。メロンちゃんも同じ事を、考えるんだね。」
メロン「おやこおやこ~!」
パパ(声)「お昼ごはんは出来た頃かな?帰ろうか?」
メロン「おなか、すいたった!」
■ロケ地:神奈川県横須賀市佐野町(佐野八幡神社 他)

つづく


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