その親心にイエローカード



ラスカル「これは、なんだミャ～？」
パパ（声）「オレオレ詐欺とか振り込め詐欺に気をつけてくださいって、駅前でお巡りさんが配ってたんだ。」
ラスカル「わるいことミャ～？」
パパ（声）「他人が家族のふりをして、嘘をついて、お金をだまし取るんだよ。」


ラスカル「あ、でんわがかかってきたミャ～。」
パパ（声）「郵便局の人かな？ちょっと出てくれる？」


ラスカル「もしもし、アオキですミャ～。」
電話の声「もしもし、あ～オレオレ。あのさ、電車の中に現金が入った鞄を忘れちゃったんだよ。」
ラスカル「カバンをわすれちゃったミャ～？」
電話の声「そうなんだよ。お客さんから集金した１００万円が入ってて・・・。」
パパ（声）「誰から・・・？」
チワワ「きっとオレオレさぎの、はんにんからだとおもうきゃ～ん。」
ラスカル「カバンはみつからないミャ～？」
電話の声「そうなんだよ。オレ会社をクビになっちゃうよ。」
パパ（声）「ちょっと代わって！」


電話の声「会社の口座番号を言うから、すぐに１００万円を振り込んでほしいんだ。」
ラスカル「それだったら、ほかのいえに、でんわをしたほうがいいミャ～。」
電話の声「え～～どういうこと？」
ラスカル「ぼくのうちはびんぼうだから、そんなおかねはないミャ～。」
チワワ「そのとおりだきゃ～ん。」
電話の声「オレを助けてくれないのかよ？」
ラスカル「たすけられないミャ～。」
チワワ「ホントにそのとおりだきゃ～ん。」
電話の声「チッ・・・！（ガチャ）」


ラスカル「きれたミャ～。」
パパ（声）「ラスカルさん、凄いね！」


ラスカル「ぼくはウソを、ついてないミャ～。」
パパ（声）「うん！」
チワワ「ホントにおかねは、ないんだきゃ～ん。」
パパ（声）「うんうん！」

先日駅前で配っていたチラシです。“大変だ！何とかしなきゃ助けなきゃ　その親心にイエローカード”と、見やすい文字で書かれています。もう何年も何年も騙されないでと言われているのに、手口が巧妙になって中々詐欺被害が減っていない現実です。家族以外にはお金は渡さない。本人以外にはお金は渡さない。絶対に振り込まない。これだけでかなり減ると思うのですが・・・。